本の概要
オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。(日本語版より)
日本語版もそのままワンダーとして出ています。
著者紹介
R.J Palacio
読んでみて
生まれつき普通ではない顔を持って生まれてしまった少年オーガスト。彼は両親と姉に愛され、愛犬のデイジーと共に幸せに暮らしていたが、その見た目のせいで外に出るのは消極的だった。両親はオージーの将来を考えて学校に行かせる決意をする。それまでホームスクールで学んできたオージーが5年生から学校に入学するが、そこではさまざまな困難が待ち受けている。
子供は素直であり、時に残酷であり、そんな子供達の中に普通ではない見た目の少年が放り込まれる。周りの子供達の戸惑い、いじめ、仲間はずれ、芽生える友情。思春期の子向けであり、グループとか、そこでの暗黙のルールであったり、立ち回りとか、正義感とか、そういった社会的に起こりがちな出来事と、周りの人たちの心理描写が丁寧に描かれている。
対象年齢はおそらく12-15歳くらいの児童書ではあるけれど、普遍的なテーマであるため大人でも十分楽しめる。そしてところどころウルっときてしまうシーンもある。
本書の英語について
一つひとつのセクションが3、4ページと短いため、隙間時間で読みやすいし、テンポよく読める。使われている表現や単語も簡単なため、TOEICで600点とかあればチャレンジできそうな気がする。ただ英語力が高い人が読んでも退屈することはないだろう。
Title | Author | ATOS | Words |
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WONDER | R.J Palacio | 4.8 | 73,053 |
- パーパーバック初心者
- ハートウォーミングな話が好きな人