[洋書] 穴を掘る日々で友情を育み、成長する少年の冒険憚『HOLES』

ペーパーバックの入門書としても有名な児童書『HOLES』を読みました。

本の概要

全米図書賞、ニューベリー賞他受賞の傑作。無実の罪で砂漠の矯正施設に入れられた少年スタンリー。大地に穴を掘るだけの苦行の日々から脱出し、不運を幸運に逆転する冒険へと踏み出す。友情と感動の物語!(日本語版の解説より)

Winner of the Newbery Medal
Winner of the National Book Award
#1 New York Times Bestseller
A New York Public Library's 100 Great Children's Books 100 Years Selection

"A dazzling blend of social commentary, tall tale and magic realism."—Publishers Weekly, Starred Review
"There is no question, kids will love Holes."—School Library Journal, Starred Review
"[A] rugged, engrossing adventure."—Kirkus Reviews
"This delightfully clever story is well-crafted and thought-provoking." —VOYA
"[Sachar] comes fully, brilliantly into his own voice. This is a can't-put-it-down read." —The Bulletin

全米図書賞、ニューベリー賞他受賞、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー、ニューヨーク公立図書館の児童書100冊に選ばれている有名な作品で、日本語版のタイトルはそのまま『穴』です。

著者紹介

ルイスサッカー

読んでみて

ひいお爺さんの行いによって呪われているツイていない主人公のスタンリー。ある日スニーカーを盗んだという疑いで捕まり、キャンプ・グリーン・レイクという少年達が対象の校正施設に送られることになる。キャンプ・グリーン・レイクという名前に反して、そこは湖などなく、まわりは広大な灼熱の大地。そこでは毎日、朝早くから、大きな穴を掘らされるという日課をこなさなくてはいけない。素行の悪い少年達に囲まれながら、友情を育み、徐々に逞しくなっていくスタンリーは穴を掘らされている理由が他に何かあるのではないかと感じ始める。

内気でいじめられていた太った少年が、徐々に逞しくなりながら友情を育んでいく冒険物といった感じで、読後には映画のスタンド・バイ・ミーを思い出しました。児童書で内容が易しいとはいっても、ちゃんと話の展開はあるし、伏線の回収といった部分もあって、最後まで飽きることなく読ませてくれます。大人でも十分に楽しまめす。

本書の英語について

読んでいて小学校高学年向けかなと思っていたら、まさに対象年齢が10歳から13歳となっていました。はじめて児童書を読んだのだけど、一つひとつのチャプターが3ページ程度と短く、テンポよく読めるため、スラスラと読みすすめることができます。240ページ程度ありネイティブ向けの本ではあるけど、一文一文が短く、使われている単語も、表現の仕方も易しいため、TOIECで600点くらいあれば読めるんじゃないでしょうか。

これからペーパーバックに挑戦したいという人がいたら、最初の一冊としてオススメしたい本です。

Title Author ATOS Words
HOLES Louis Sackar 4.6 47,079
こんな人におすすめ!

  • 初めてのペーパーバックに挑戦したい人
  • 洋書に挑戦して挫折した経験のある人