[洋書] テープに残された彼女が自殺した13の理由『13 Reasons why』

本の概要

ある日、クレイの元に靴箱の中に入ったカセットテープが届く。テープには2週間前に自殺した同級生のハンナの声で、彼女が自殺するに至った13の理由が記録されていた。クレイはテープを聴きながら彼女の足跡を辿っていく。

THE #1 NEW YORK TIMES AND INTERNATIONAL BESTSELLER

本書が話題となり、ネットフリックスでドラマ化もされているようです。(未聴)

“Eerie, beautiful, and devastating.”
—Chicago Tribune
“A stealthy hit with staying power. . . . thriller-like pacing.”
—The New York Times
“Thirteen Reasons Why will leave you with chills long after you have finished reading.”
—Amber Gibson, NPR’s
“All Things Considered”

著者紹介

Jay Asher

読んでみて

ティーンネイジャーが学校で経験するような噂話やいじめ、仲間はずれ、嫉妬や性の問題などが描かれている。ジャンルは一応ミステリーに分類されるようだけど、よくあるミステリーの謎が解明されることがメインの話というよりは、どちらかという人間関係のなかで起こった出来事を通して、その時のハンナの葛藤や落胆と、それを後から知ることになるクレイの心理描写が丁寧に描かれていて、話を追いながら、ハンナが自殺するまでに至ってしまった理由が少しづつ明かされていくといった内容になっています。しかし、謎解きの要素はないといっても、主人公がそうであったように次のテープの内容が気になってしまい、どんどん先へと読み進めてしまいました。

本書の英語について

本書の英語事態に難しい表現などはないけれど、時々見慣れない単語が出てきたので、読みながらスマホにメモっておき、後で意味をまとめて調べました。その場で流して読み進めてみても話の流れは理解できていたし、後で調べてみた結果も推測したものから大きくはずれていなかったので、そういう意味ではそれほど難しくはないと思います。感覚的にはTOEICで730点くらいあれば読めるんじゃないかなという印象。

英語の難しさというよりは構成の部分で、テープに残されたハンナの声が斜体、現在の出来事が立体で書かれている。テープの内容と、それを聴いているクレイのリアクションや情景描写が交互に繰り返される部分などでは気を抜くと、過去と現在、ハンナとクレイのどちらの状況かを見失ってしまい、慣れるまでは少し混乱しがちだった。

Netflixのドラマも契約している人は観てみるといいかもしれない。

Title Author ATOS Words
13 REASONS WHY JAY ASHER 3.9 62,496
こんな人におすすめ!

  • アメリカの高校生くらいの生活に興味がある人
  • TOEIC700点以上の人で多読に挑戦している人