『情報を疑い、惑わされずに生きる』ために読みたい本

キーワード
メディア・リテラシー、認知バイアス、エコーチャンバー、ステレオタイプ、アイデンティティ

どのように情報と向き合うか

人が騙されてしまうメカニズムを科学的に分析している社会心理学の本が『フェイクニュースを科学する』だ。なぜ我々は偽情報に惑わされ、踊らされてしまうのか。
過去に起きた事件を例に、認知バイアスの特性を理解することで、いかにしてフェイクニュースから身を守ることができるのかを学ぶことができるだろう。

偽ニュースには踊らされない。情報に翻弄されない現代人の必須スキル

アメリカで真実が失われていく過程を、小説や学術研究、政治家の言動など様々な角度から光をあて、警笛をならしているのが、元ニューヨークタイムズのカクタニ・ミチコ氏による『真実の終わり』だ。
アメリカで何が起き、どのように変化していったのかというアメリカ研究という観点でも参考になることは多いだろう。

トランプ大統領誕生やブレクジット、ミャンマーのロヒンギャ虐殺の裏にはフェイスブックなどのSNSを活用した大規模な扇動活動があり、それらの背景を告発した内容が書かれているのが『マインドハッキング』だ。地球の裏側にいる犯罪者からピンポイントで個人が狙われる時代が到来してしまったこと、それを悪用した大規模な情報戦争がすでに起きていることを認識することがまず大事だろう。

国際的な情報戦争の裏側を暴いた世紀の告発本

見た目や経歴など様々な情報から先入観を抱いてしまったり、偏見を抱いてしまうことがある。
ステレオタイプの科学』はそんな先入観や偏見にさらされること自体が結果に影響を及ぼしてしまうステレオタイプ脅威について様々な研究結果をもとに説明されている。社会にはびこるステレオタイプを認識しつつ、その影響に振り回されないようにするにはどうすればいいのか。

偏見や先入観といったステレオタイプが行動や結果に与える影響